Professor

研究内容

なぜ東南アジア

経歴

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太田 淳 

​Ota Atsushi

研究内容

私の専門は18-20世紀のインドネシア社会経済史で、西ジャワ、西カリマンタン、北スラウェシなどを対象にしてきました。商品作物生産の導入が地域社会をどう変容させたか、地域社会がどのようにグローバル経済と結びついたか、その際に移民や海賊と呼ばれる人々がどのような役割を果たしたかなどを検討しています。最近は、降水量などの気候条件が農業生産や感染症拡大にどう影響したかも調べています。主にオランダ語の文書を資料に使いますが、現地で人々にインタビューして情報を集めることも重視しています。

​なぜ東南アジア

東南アジアに触れるきっかけは、学生時代に貧乏旅行をして、人々に温かく迎えられたことです。それまで東南アジアは植民地支配の影響でモノカルチャー経済に苦しむ地域と習っていましたが、その頃めざましく経済成長していることに興味を覚えました。東南アジアが他の多くの植民地化された地域と違うところは、植民地支配以前から貿易や商業活動が活発だったことです。歴史を調べると、植民地時代にもアジア人主体の経済活動が活発だったことがわかり、既存の歴史像を書き換えられることが経済史研究の楽しさです。

東南アジアでは、欧米先進国で何十年も何百年もかけて進んだ工業化、民主化、中間層の拡大、IT技術の普及などが、この10年や20年のうちに進んでいます。その成長パターンは日本や中国とも異なり、急速な変化を理解するのに他地域のモデルは必ずしも役に立ちません。新興国の経済成長パターンは観察と分析を通じて理解する必要がありますが、東南アジアで得られる理解は今後の多くの途上国や地球全体の変化を予想する手がかりを与えてくれるでしょう。

経歴

福岡県立嘉穂高校卒業

早稲田大学第一文学部文学部美術史専修

早稲田大学大学院文学研究科美術史専攻修士課程

1989  
1989 - 1993  
1993 - 1996
1997 - 2002

早稲田大学大学院文学研究科史学(東洋史)専攻博士後期課程

1998 - 1999

Dutch government scholarship (NUFFIC) student,

                      Institute for European Expansion and Global Reaction (IGEER), Leiden University (the Netherlands)

1999 - 2000  
2001 - 2005   

Advanced Master’s Program, Center for Asia, Africa, Amerindian Studies (CNWS), Leiden University

Ph.D. Candidate, CNWS, Leiden University; Ph.D. in History

2005 - 2006    

Associate Research Fellow, Center for Historical Analysis, Rutgers University (US)

Postdoctoral Fellow, History Department, National University of Singapore

2006 - 2008   

 中央研究院(台湾)人文社會科學研究中心 亞太區域研究專題中心・助研究員

2006 - 2008   
2012 - 2016

  広島大学大学院文学研究科・准教授

2016 - 現在     

慶應義塾大学経済学部・准教授および教授